扇情的な下唇に思わず噛み付いた。唸りながらも突き放さない君の頭を抱え、睫毛から滴る水が白いシーツに円を描く様を拭いもせずに見ていた。どうして?の質問に何も応えずただ咳き込むほどに抱きしめられた。恋する夜は紺色を深めていく。刹那と星の輝きを伴って。

(lot_of_cutcake2)

#poem  #詩  #ah  

あゝ、秋の夜長にカフェオレと開く本には栞。窓ガラスは雨に滲んで、ステレオからはmidlowを震わすハモンドオルガンと煌びやかな弦の音。紅い骨に支えられたコンパートメントではっきりと感じた温度も栞は記憶する。あの日の観覧車のチケットは、128ページをマークする。

(f7f7f9_)

#poem  #詩  #ah  

あゝ 君の声を聴く。両の耳で、指先で、肌で、この胸で、君の声を聴く。体も心もそちらに向けてひたすらに、全身で聴く。なんともし難いこの暖かな、満ち満ちと注がれる、この感情になんと名前をつけましょう。恋とつけましょうか、愛とつけましょうか。

恋いこがれるとは。
(f7f7f9_) 

#poem  #詩  #ah  

Untitled

12センチのピンヒール 金色のスパンコール
この街は下水の匂いがするって 誰か言ってたけど
香水を多めにふっとけば 嗅覚も麻痺する
瞳孔に差し込むネオンも 割と悪くないって

肩には軽いファーコート 爪先の光る深紅
でも私リアルなファーは 身になんかつけないの
だって女はね自分のペットを毛皮になんか
するわけなんかないものと銀色の猫を抱く

唇に薔薇を浮かべて まるでチシャ猫の三日月
睫毛の漆黒は濡れたように 薄紅の頬に影を落とす

生きてたってなんにもいいことなんてない
死んだところで誰も悲しみなんてしない
そんなことを口にして 空気を濁すぐらいなら
精一杯強がって 上向きにアイラインひけばいい

唇のべたついた赤 まるで熟れた柘榴の紅
生白い首筋に噛みついて 痛みこそ生きている嘘

Unfinished song 
(sheena)

#Lyrics  

I know…

いつのまにか白いシャツが似合うようになりました
大きなため息ですら 混雑する車内で遠慮して
時々零す想い出は いつもアルコールが添えられて
ただ繰り返し語ること 忘れ物を取りに行きたいと

できるなら聴かせたいのは 想い出話じゃないんだってことを
もう声を嗄らして伝えたって 微妙な顔で頷くだけなの?

いったい誰のために いったい何のために 私は歌うのだろう
いったい誰のために いったい何のために 私は歌うのだろう
いったい誰のために いったい何のために 私は歌うのだろう
いったい誰のために いったい何のために 私は生きるのだろう

I know…愛のため

Excerpt,
Unfinished song 

(sheena)

#Lyrics  

あゝ、鉄の塊を飲み込んだような重たさは、白々しい冬の空に反比例して、傍らの毒々しいほどのピンクの曼珠沙華は、目を醒めさせるように痛々しい。言えずの言葉は発熱し発光し、 焼き尽くす前に空に放ちたい。そして小さく手を振ればいい。

言えないままの言葉はいつだって内部を焼き尽くす。それでもと飲み込んだ言葉だからと痛々しさに目を覚ます。できるなら、誰も見ていない白々しい空へ、水蒸気として放ちたい。そしてさようならと手を振ればいいんだ。
(f7f7f9_) 

#詩  #poem  #ah  

人があふれる地下道、人の流れに逆らって、傷だらけの体を、あえて晒しながら、涙か涎かわからない液体を、流し続ける。痛いんだ!その叫びは、気づいてよ!に変換したいんだろ、わかっている。でも、そんなお人よしばかりいると思うか?誰も道を譲らなかっただろ?

(lot_of_cutcake2)

#詩  #poem  

僕たちのディスタンス。近からず遠からず、手を伸ばせば届くから手に入ると思うなら、何を掴んだか目を凝らして見てご覧。海の藻屑を拾い集めても、美しい真珠には敵わない。

(lot_of_cutcake2)

#poem  #詩  

あゝ、後ろ髪を引かれる思いは期待と表裏し、押し寄せる波のように優しく身体を殴打して、無数に痣を与えながら我が心を責る。それでも、それでもと、引き摺りながら。

後ろめたさと期待は表裏に存在する。自らの意図とは関係なく、優しい波は身体を打ち付けて知らず知らずに痣をつくる。まるで、自分を責めるかのように。それでも、やはり期待に引き摺られながら、前に進むのです。

(f7f7f9_)

#ah  #poem  #詩  

あゝ、まだ焼けるアスファルトに横たはる蝉の亡骸に、夏の終わりを煩いて、朱夏に出会うた恋と云ふ名の感情は八日目に生きる。

ああ、まだ暑くアスファルトには蝉の死骸が横たわって、夏の終わりを煩っている。蝉は七日で死骸となるし、夏に出会う恋は儚いというけれど、私の恋は八日目にも生きている。
(f7f7f9_) 

#poem  #詩  #ah